マスコミの中の人

テレビの報道記者が書きたいことを書いています。あ、でも転職するんだった!次は出版社です。

「叫び」しか知らない素人だけど、ムンク展行ってきました!感想・日曜の混雑は?

行ってきました、ムンク展!
ムンクの作品が100点ずらり!
いま帰りの電車ですが、ちょこっとレビューします。

もくじ
1.絵画に出会えるまで何分待ち?
2.内部の混み具合は?印象的な作品は?
3.「叫び」には会えた?
4.オーディオガイドで心に残るセリフが…
5.記念グッズが超充実!
6.まとめ(すべての鑑賞にかかった時間)

1.絵画に出会えるまで何分待ち?

着いたのは日曜の15時過ぎ。
フェルメール展に発生している長蛇の列を横目に、都美を目指します。


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大きなポスターで高まるテンション!ではさっそく…といきたいところでしたが…


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あちこちに「30分待ち」の看板を持った警備員さんが。
東京の企画展は、やっぱりこういう感じなんですね…。

チケットを購入し(5分)、おとなしく待っていると(20分)、ようやく入口に。
待ち時間は、思ったより苦になりませんでした。

2.内部の混み具合は?印象的な作品は?.

入り口付近はつまってます。ただ、列になって鑑賞、というわけではないので、
空いているスペースから顔を出して観れば、あまりストレスを感じませんでした。


鑑賞前半で感じたのはムンク、暗いなー」ということ。
家族との死別や、病気に関するおどろおどろしい絵画が続き、胃が重くなります。

病床の亡くなった母と、その側にいる子どもの絵が、私にはぐさっときました。
見ていられない。

でもそれは、ムンクが自分の気持ちに蓋をせず、向き合った結果の作品かもしれない。
誠実な人だったんだろうなと思いました。

中盤になると、女性や風景をモチーフにした比較的明るい作品も。

好きだったのは、「夏の夜、人魚」。
海や川など、水面を描くのが素敵な画家さんだと思いました。
あと、この作品は「岩」もおしゃれ。
うまく言えないけど、こんな色彩で「岩」を…。すご…。ってなる。

このあたりの有名過ぎない作品は、立ち止まって見てもあまり迷惑にならない感じ。
ただ、ある程度距離をとって遠くから眺めようとするのは厳しいです。
前に人が入ってきてしまうので…。
小さな子の姿もちらほら。
家族連れもアリって感じでした。

3.「叫び」には会えた?

展示の中盤に、「叫び」は姿を現しました。
スペースも、そこだけ別枠。

わくわくしながらご対面すると、確かにエネルギッシュ
ムンクは他の作品でも、夕暮れ時を選んで描いているものがありましたが、
いちばん迫力がありました。

ただ、残念ながらあまり落ち着いて見られず…。
鑑賞システムとしては、絵をいちばん前で見たい人は列にならんでもらい、
その後ろから見る人たちはフリーで見られます、という感じ。

仕方がないことなのですが、そこだけ複数人の警備員さん?がいて
「たくさんの方がいらっしゃってまーす、譲り合ってご覧くださぁぁぁい」
「独り占めしないでくださぁぁい」と、絶えず声をかけていること。
作品を落ち着いて観ようにも、音が入ってきて気が急いてしまいました。

もうひとつは、せっかく列に並んでも立ち止まることが許されないこと。
一列になってぞろぞろ歩きながら、「叫び」の前を通りすぎるという謎な儀式が繰り広げられていました。
ぶっちゃけ全然見られない。

そのあと、後ろからフリーで見られる人だかりに加わったのですが、こちらの方がずっと見やすいです。
5分くらい待っていたら、見終わった人が避けてくれて、じりじりと前に行くことができました。

たくさんの人がいっぺんに観に来ているので、世界観にじっくり浸りたいなら休日はおすすめできません

4.オーディオガイドで心に残るセリフが…

今回はオーディオブックも借りてみました。
声優の福山潤さんと、テレ朝の宇賀なつみアナの声。
福山さんが、ムンクのセリフを一人称で語ったり、作品の解説をしてくれていたのですが(いい声)、
印象に残ったのは「愛の本質は、個人の喪失。ムンクは自身の創造力を守るために、生涯独身を貫きました。」という話。
(文言が完全に正しくなかったらすみません。)
だから、ムンクの描く男女は、抱きあう2人の境界線がほとんどはっきりしなかったり、
女性の髪が男性に巻き付いていたり

確かに、一理あるなと思います。
誰かと一緒にいられるのは素敵なことだけど、思考は深まらないし、
想像力は鈍る。
とがり続けるためには、結婚って毒なのかなぁ。

5.記念グッズが超充実!

すごいのは、スーベニアショップ。
これもうビジネスっ気満載。
定番ポストカードはもちろん、ノートや「叫び」の空気人形、Tシャツ、鞄…。

他にはムンクの故郷ノルウェーから輸入したお菓子なども。

人気だったのは、ポケモン「叫び」のコラボ。
ガチャガチャは1回400円にも関わらず大人の人だかり。




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私も1回やりましたが、無事ピカチュウゲット。
お土産には困りません。

6.まとめ(すべての鑑賞にかかった時間)

実はお土産屋さんで閉館の17時半を迎えました。
最後の方の絵はかなりチラ見になっていたのですが、
それでも2時間、並んでいる時間を入れると2時間半でした。
(ちょっと絵の枚数が多すぎるかな、という気も。最後、集中力が切れました。)

100枚の絵をすべてきっちり観たい方、お土産をじっくり選びたい方は、
並ぶ時間+2時間半は見ておくとよいです
私も平日に行きたかったなぁ…。

また、鑑賞経路の途中に置いてある椅子があまり多くない上にかなり埋まっています。
下手をすると立ちっぱなしでの鑑賞になるので、
けっこう体力を使います。
足腰に注意!

でも、総合すると行く価値あり!
おすすめします。

放送大学大学院入試の1次試験を通過しました!

簡易書留で、あの緑の封筒が届きました。


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放送大学生にはおなじみだと思いますが、

試験の結果や成績が届くあの封筒です。

なんかこの色を見るとストレスを感じるのは、私だけ…?

 

でもきょうは特別ドキドキしてます。

だって受験料3万円を払って受けた大学院入試の1次試験の結果が書いてるんだもん。

(お金かい!)

でもまあ、前のブログで書いた通り、

さんざんやらかしてしまったので、

正直かなり期待度は低かったです。

 

ということで、びりびり破り開封


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ん?地図が見えるぞ?

落ちた人に地図なんて送らないよなぁ…

ということは…?


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ばばーん!

1次試験合格!

2次試験のお知らせ!

素晴らしい!

 

とにかく命拾いしました。

でも、なんで受かったのだろう…。

以前のブログにも書きましたが、

私、かなりやらかしてました。

 

考えられる要因としては

①倍率がすごく低かった

②英語で満点近く取れていて、専門のミスをカバーした

③専門は加点方式で、変な回答は見逃してくれた

(中国を非常任理事国と書いたのはワタシです、はい…もうちゃんと覚えました)

くらいでしょうか。

あくまで推測ですが…。

 

確かに英語は時間もかけて下書きもしたくらいの完成度だったので、

挽回できていたのかもしれません。

 

これからも油断は禁物。

2次試験でどれだけ落とすのかもわかりません。

かなり厳しいツッコミもされるみたいですし。

 

でも、実際に学んでいた教材を書いている先生方のお顔が見られて、

私と話す時間を取って下さるというだけで、

けっこうわくわくします。

(イランとアメリカ、の高橋和夫先生に会いたいな…少し専門はずれるけど…)

 

ただ、志望理由書と研究計画書を書いたのがはるか昔、8月末だったと思うので、

もうなにを書いたか忘れている状態です。

 

これからやる対策としては、

①研究計画書を冷静になって読み返す。実現可能性が低そうなところや、不明瞭なところについて、訂正できるか、無理なら素直に不具合を認めるか考える。

②研究計画書に挙げた参考文献を、もう一度さらっと読んでおく。(誤解して引用していたりすると爆死する)

③専門領域の学会で、いまどんなことが話し合われているのか調べておく(HP、学会誌など。私だったら、教育行政学、NZ、AUS、オセアニア、イギリスの教育学会、あとは政策学、政治学系。)

④志望理由書からステータスが変わっているので、うまく説明できるようにしておく。

(えっ転職したの?この短期間で?となりそう。でも、関東圏に引っ越して資料収集はしやすくなり、さらに休みが決まっている仕事でゼミにも出られるのでプラスになったはず、とアピールするしかない。←そもそも転職の理由のひとつが、30歳までに大学院修士を卒業する、というのがある。)

⑤面接で出てきそうな先生がどんな研究をされているか、チェック。時間があれば、著作もチェック。

放送大学の授業で面白かったものの話をできるよう用意。(私は修士選科生だったので…)

学術書で、最近いいと思ったものをプレゼンできるよう用意

 

これくらいかな…。

試験は18日。

考えてみたらあと10日しかなく、1次試験で落ちたと思っていた私はまったく何も用意をしてきませんでしたが、せっかく命拾いしたのであがいてみます。

 

それにしても、放送大学の本部、幕張駅から徒歩15分って遠すぎだよ…(笑)

まずたどり着くことがいちばん大事ですね。

これから転職する人にアドバイス!~テレビ局から出版社に移って1か月~

テレビ局を辞めて出版社で働き始めて、1か月が経ちました。

前職を辞めてから3日後に東京に引っ越して、

1週間で初出勤。

忙しかったけれど、やっと落ち着いた感じがします。

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 by Mark Sebastian

 

きょうはこの転職で感じたことを書いてみたいと思います。

 

【目次】


①これまでの状況まとめ

②仕事の面で考えたこと~転職とテレビの未来について~

③生活の面で考えたこと~24歳の私はもっとがつがつ働くべき?~

④これから転職活動する人・新しい仕事に就く人へアドバイス

 

①これまでの状況まとめ

転職については過去ブログにもちょこちょこ書いているのですが、

状況としてはこんな感じ。

 

・前職はテレビの報道記者

・組織に嫌気がさし、第二新卒で転職活動

・活動2か月で出版社の専門Webメディア編集者に内定

・その1か月と20日後に退職

・その10日後に初出勤

・引っ越しあり

・一人暮らし→同棲を始める

 

②仕事の面で考えたこと~転職とテレビの未来について~

第二新卒でも、やはり一度就いた仕事を変えるというのはいろいろ思うところがあります。

 

転職について

思ったより、完全に1からのスタートになってしまいます。

特に第二新卒だと、新卒と同じくらいの扱い。

もちろん、実務をこなす上での「筋の良さ」みたいなものはあります。

(特に私は前職も今も取材→情報をまとめて書く仕事なので…)

 

それでも、例えば新人がやるべき仕事をやらないといけないとか、

オイシイ仕事を獲得するためにはけっこう目立たないといけないとか、

「もし前職に留まっていたらしなくてもよかった苦労」

をしないといけない場面はあると思います。

 

また「チェンジ」するわけにはいかないので、

ここでどんなふうに結果を出して生き残るか、ということを

前職のときより強く意識するようになりました。

サバイバル精神が強くなった。

就社意識はほぼゼロに近いです。

 

テレビの未来について

紙の本がなくなったとしても、テレビはなくならないだろうなと思います。

なぜならテレビCMがなくならないから。

 

どんなにテレビCM枠が高額でも、やはりメジャー感を出す、

一気に大人数にリーチする、となるとテレビCMは強い。

多くのマーケティングに関する本がそう言っています。

 

webに広告費を持っていかれる、という話もありますが、

少なくともむこう20年くらいは、完全にとって代わられることはないと思います。

影響力の低下はあるかもしれませんが。

 

スポンサーがいるのであれば、番組も続けられる。

なので、テレビが危ない、すぐに転職しないと、という必要はないはず。

ビジネスモデル的に、広告が付く限り、番組は作れる。

 

そして免許で守られているから、

webメディアのように無数に増えていくこともない。

 

民放はたたかれまくってますが、

それでも世界的にみると

「日本の民放は強くて、web動画が参入しづらい」という話も聞きます。

 

③生活の面で考えたこと~24歳の私はもっとがつがつ働くべき?~

仕事は、時間の面でも体力の面でもだいぶ楽になりました。

無茶を言われた、と感じたことはこの1か月で一度もありません。

 

やっぱり、テレビの世界の「ろくに教えずに現場に放り込む」というのは

一般的ではないのだなと改めて思いました。

自分がそういう風に後輩に教えないようにしよう、とも。

 

ただ、こんなに余裕があっていいのか、とも思います。

まわりの友達はもっと残業しまくったり、

がつがつ働いている。

なんとなく、学生時代は学校の中でもカツガツ系だったから、

いまの自分に違和感があります。

 

ならもっと働けよ!という話です。

できることをやっていかないといけないと思います。

 

④これから転職活動する人・新しい仕事に就く人へアドバイス

さて、私が転職して感じたことから、厚かましいながらもアドバイスめいたものを

させていただきたいと思います。

 

⑴現職のメリット/デメリットを客観的に捉えてから、転職を

私の場合、テレビの中にいたときは

「テレビはオワコン」みたいなwebの記事を見て、けっこうびくびくしていました。

 

頑張った先に、やりたいことができる未来はあるんだろうか。

会社が潰れておしまいなんじゃないだろうか。

いまつけているスキルは、テレビの世界どころか、この会社でしか通用しないものなんじゃないだろうか。

 

などなど、不安でいっぱい。

「成長産業に身を置け」とか「フリー万歳!」みたいな風潮もあるし。

 

でもいま、時間ができたこともあり、メディアや広告の将来について情報を集めてみると、上に書いたようにいますぐ絶望的な状況というわけではない。

テレビの世界にいたときに、もう少しきちんと状況を把握できていれば、

やみくもに不安になることはなかったな……と思いました。

 

なので、自分の会社のビジネスモデルがどうなっているのか(なにで稼いでいるのか)といったことなど、

客観的な情報収集をした上で、見切りをつけるのか考えることが大切だと考えます。

 

⑵情報収集するときは、様々な側面から!味方ばかりで自分の周囲を固めない!

⑴を実行するために必要なのは、

様々な側面から物事を見ることだと思います。

しかし、感情が高ぶっている状態ではとても難しい。

 

会社の旧態依然なシステム、人間関係に嫌気が差していた私は、

テレビ批判の記事や言説に染まりやすくなっていました。

知らず知らずのうちに、自分の感情に味方してくれる意見ばかりが

目に入るようになっていたのだと思います。

 

さらに情報収集で使うwebは、プル型メディアといって、

(検索やSNSのフォローなどで)自分から情報を取りに行くかたちのメディアなので、

反対意見を目にすることは少なくなってしまうことを、頭に入れておくべきです。

(↑このあたりのことを理解して情報にあたっている人は、どれくらいいるのでしょう……辞書の引き方よりもこういうことを、学校でもしつこく教えるべきだと思います。)

 

なので、例えばwebだけでなく人に会ってみるとか、

本や新聞も読んでみるとか、工夫が必要だと思います。

 

その上で、「自分はこの言説/この人を信じる」「この意見はなんとなく本当っぽい」

→だから転職する/しない

 

という判断ができると最高だと思います。

私も、次に人生の選択に迷ったときは、今回の反省を生かしたいと思います……!

東京への思いは、きっとこれまで何千万もの人が感じてきた、平凡なものだった

東京で暮らし始めて1か月。

久しぶりに北海道の友達とお話しました。

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by Jonathan Kos-Read

 

彼を前にすると、不思議。

1か月暮らしたこの街について、なぜかするすると言葉が出てきた。

これまで特段、なにも感じていないと思っていたのに。

きょうはそのことをまとめてみます。

 

ちなみに彼は北海道出身ではなく、

転勤族で本州を転々とした上で、北海道で働いています。もう3年目。

「住めば都。東京で働いている自分は想像できない。」とのこと。

 

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まだ9時をまわったばかりだというのに、

私たちは重たい扉のバーに入った。

人の多さに少し疲れていたのかもしれないし、

なにかきちんと話したい気分だったのかもしれない。

 

足の細いグラスを持ち上げ、乾杯のジェスチャーをする。

ここは東京のバー。だけど一口飲むと、思ったよりも柔らかい味がした。

「東京慣れた?」

出してもらったナッツを齧りながら、彼が聞いてくる。

「あんまり…。でも、毎日歩いていると楽しいよ。美人が多い。」

「そうかなぁ。俺、札幌に来た時かわいい子多いと思ったけど。」

グラスに付いた汗を指で拭う。

確かにそうなのかな。

「でも、思わず振り返っちゃう美人って、東京で初めて会った気がするんだよね。」

たまに新宿あたりを歩いていると、えっ、と思うような人とすれ違う。

例えば、すごく顔が小さいとか、着ている服のバランスが絶妙とか。

水準が高い。

そこまで考えて、相対評価の渦に自分が飲み込まれている、ということに気づく。

「でも俺は、そもそも人が多いか美人がいるのも当たり前かな、って思っちゃう。」

「数ね。東京にいると数の暴力みたいのをなんとなく感じる。」

「暴力的なの?」

「なんかさ、北海道のローカルニュースで取り上げていたことなんて、ここにいると些細だなって。

毎日いろんなところで事故は起こるし、消防車のサイレンは1日に何度も聞こえるし。もちろん、北海道に住む人が沖縄のことに関心を持てない、ってことと同じ側面はあるんだけどさ。」

この言い方で伝わるだろうか。

「なんていうか、地方がシュリンクしていくことなんて、ここにいると全く感じられないし、感じる必要もないんだよね。」

自分が北海道で追いかけていたことは、いったい何だったのだろう。

 

丸の内線のホームを歩いて、毎朝何百人の人とすれ違う時に、思う。

北海道でなにが起きているか、なんて、ここではあまり大切ではない。

目の前の電車の遅延の方が、よほど重要。

場所が変われば、必要な情報も変わる。

国ってひとくくりにしていても、みんな全然違う方を向いて生きている。 

 

「確かに、北海道で地震が起きました、熊本で地震が起きました、って言っても、あっ、大変だな、で終わっちゃうよな。」

自分がこんなことを感じていたなんて、気づかなかった。

彼と話していると、言葉にすらならないぼんやりとした思いに、輪郭が生まれる。

不思議なことに、それは東京になじんでいる人との会話では、生まれない現象。

 

バーには人が増えてきた。

出身大学の同窓生の話でもちきりのおじさんおばさん。

高そうな仕事鞄をスツールの隣に座らせる男性。

私たちを気にも留めないバーテンたち。

 

「ここはどこなんだろうね。」

現在地がわからない。

 

この1か月、身体の中からブチブチと音が聞こえていた。

何の音だろうって。

少しは気になった。

 

けれども私は毎日8:18の電車に乗らないといけないし、仕事に慣れないといけないし。

東京は北海道の何十倍のスピードで物事が動くし。

「都会無理、とか言って地元にこだわる人が、カッコ悪いと思っていたんだよね。」

だから、音を立てる自分と向き合うことをしなかった。

 

彼が私のグラスを取り上げて飲み干す。

「そんなに酔ってないよ。」

厚紙のコースターが、もうだいぶ濡れて、柔らかくなっている。

でも私はどんなに飲んでも、ここでは酔えない。

どこかが、硬いままだ。

 

「年末、帰ってくるんでしょ。」

「うん。雪だらけのススキノで飲もう。」

「それならいくら酔っぱらっても大丈夫だね。知っている街だもんね。」

 

お会計を済ませ、バーの扉を開けた。

東京のにおい。

 

地方からこの街に出てきた人はみんな、人が多くて辛いと話す。

都会の人は冷たい、とも言う。

自分はもっと、ありきたりじゃない感情を抱くのではないかと思っていた。

 

でも結局、私の中に芽生えたのは、それぞれの地元からこの街にやってきた何百万、何千万の人と違わない気持ちだった。

 

だけど、それを乗り越えた先に、なにかを掴めるのかもしれない。

「これからどうするの?」

彼に聞かれた。

「まだなにも決まっていないよ。しばらく東京で頑張ってみるけど。」

「そういうことじゃなくて、家に帰るのかなって?」

「そういうことか!物足りない?」

「まあね。」

でも私たちは、それぞれ反対の電車に乗って帰った。

明日も働かないといけないから。

留学中に異国でキャバ嬢になった話・前編

1年間の留学中に私はキャバ嬢になった。

きょうはもう時効ということで、
そのことを書いてみます。
今回はその時なにを考えていたか、
心の動きを中心に書いてみます。

読み物としても面白いのを目指すのと、
かつ留学が辛い人や不安な人の気分を少しやわらげられたらと思います。

留学中に私はキャバ嬢になった。

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by Jonathan Kos-Read

1年間の留学中の話だ。
きょうはもう時効だろうし、そのことを書いてみます。

目次

①なぜキャバ嬢に?
➁お給料は?

①なぜキャバ嬢に?

理由は3つありました。

その1.お金が足りなかった

私が留学した時期は、ちょうどかなりの円高

大学の学部からの奨学金渡航費+月7万円)と、
日本学生支援機構から借りていた月5万円が私の生活費でした。
ところが、寮費で毎月10万円が飛んでいきます。

もちろん極度に生活を切り詰めればなんとかなったのかもしれませんが、

誰かとお茶しただけで600円。
外食すれば2000円。

さらに異国の地でのストレス解消に、新しい服や本もほしい。

こうなってくると、全然お金が足りません。

日本にいた頃だって、それほど贅沢な暮らしを送っていたわけではないのですが、
やはり人間、一度染み付いた暮らしの水準から下がるのは
大変
な思いをするのだということを実感しました。

さらに、現地の学生はもちろんのこと、
アジア圏からきている学生も、
けっこうお金持ち。

裕福な家の人が多かったのでしょう。
彼らと行動をともにしようと思うと、
軍資金が必要でした。

日本人の友達と
「お金ないねぇ…」と言い合いながら、
なんとなく寂しい気持ちになったのを覚えています。


その2.自己肯定感が極度に下がっていた

私がバイトを始めたのは、
留学してからちょうど半年のころ。

英語ができず授業の足を引っ張る私を、
いろんな人がかばってくれました。
半年住んでいても、
ディスカッションにはついていけないし。
グループワークをして私と組んでしまった学生には、いつも申し訳ないと思っていた。

このころtwitterのアカウント名は
「日本に帰りたいbotでした。

「自分は誰かのお荷物でしかない」という事実に耐えられなかったのだと思います。

日本であれば、たとえ学生の身分であっても、ちょっと困っているひとを助けたり、それこそバイトしたり、
なんとなく役に立つ機会はありました。

でも留学先では、
言葉ができないために
役に立つことを探すのが難しい。

プライドが高かったのかな…と、いまになって思います。
でも当時は、毎日すごく不安定でした。

それで、病院でピアノを演奏するボランティアをやってみたりもしました。
でも、全然満たされませんでした。

働いて、対価を得て、経済を回せば、多少は自分はお荷物じゃない、と思えるような気がしたのです。

その3.でも雇ってくれるところは少ない

最初は、カフェや日本語の塾などのアルバイトを探しました。
しかし英語力には、まだ不安があり…

そもそもカフェやレストランで注文を聞き取るのって、
普段の会話よりきつい

ネイティブが多いし、あたりはざわついているし、
省略されたりしたらもう全然わからない。
自分が満足に注文できないのに、
人の注文を聞き取るなんて無理…

そう思って却下しました。

皿洗いやベッドメイキングでは、
せっかく留学中の時間がもったいないように感じたのです。

塾や留学事務所でのインターンも考えましたが、
あまり魅力的な案件がなかった上、
大学の授業の時間と被ってしまい…

留学の目的のひとつは学問(このことについてもいずれブログで…)だったので、
そちらをおろそかにするわけにはいかなかったのです。

その点、夜であれば時間があり、
週1回でもいい
という仕事は魅力的。

そうして、面接にいくことにしたのでした。

➁で、お給料は?

1回入ると2~3万円くらいいただけていました。
とてもありがたいことに…。

そこは時給+ボトルを入れると女の子にもバックがくるシステム。
気前がいいお客さんが来ると、
かなり稼げました。

一方、夜の19時から24時くらいまで働いて、
お客さんがほぼ来ないで仕事を終えることもありました。
これはこれで身体にとっては楽。

かなりお得な労働条件だったと思います。
ママもきちんと守ってくれたので…。

他にはワーホリの日本人もけっこういたので、
働きすぎにならないように
管理
もしてくれました。

また続編も書きますので、
ご期待ください。

また、留学中に同じような境遇だった、
自分もアルバイトした、

というお話があれば聞いてみたいです。

ちなみに留学中の恋のお話は
こちらにも…
lovepicnic123.hatenablog.com

マスコミ・メディア志望でDODAを使った感想と注意点~【第二新卒】で転職活動~

こんにちは。
きょうはマスコミ・メディア志望の第二新卒
転職エージェント大手のDODAを使うとどうだったのか感想と注意点を書いていきます。
 
結論から言うと、
DODAでは1社に応募し、
その企業から内定をいただきました!
 やったー!
 
あくまで個人の感想ですが、
参考になれば幸いです。
 

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目次
 

①登録時期と当時の状況

DODAに登録した理由

③登録、面談、企業紹介の流れ

④エージェントさんとの普段のやりとり

⑤注意点

 
 

①登録した時期

私が登録したのは、いまの会社に納得いかない!就活するぞ!と思ってすぐのことです。
まだ自己分析もなにもしていない、とにかく気持ちだけが高ぶっているとき。
職務経歴書や履歴書も未作成でした。
(そもそも職務経歴書ってなに?という状態)
 
 

DODAに登録した理由

 

とにかくどんな求人があるのか知りたかった!

なんとなく、新卒の就活ではなくて転職活動では
エージェントというものがあるというのを噂で聞いていて、
とりあえず登録しないと、と思い必要事項を打ち込みました。
他に、リクナビマイナビも同時に登録しました。
 
DODAに関する最初のイメージはこんな感じ
 
・よく見かける、大手中の大手
・求人数が多い
・新卒の就活で使ったマイナビリクナビではないので、
果たしてどんな感じなのか…というイメージ
 
 

③登録、面談、企業紹介の流れ

DODAの登録は一般的なフォームと同じ
特殊な質問はありませんでした。
大手の登録フォームはどこも大差ないので、
一気に片づけた方が楽かもしれません。
私はコピペ芸人になって3社一気にやりました。
(すると処理しきれない量のメールがきたという弊害はありましたが…)
 
注意する点hs、
少しずつ途中保存しながら、項目を埋めていくこと。
私はカフェで作業していたらインターネット接続がタイムアウトして、もう一度打ち直しの目に遭ったことがあります…
かなりショック。
 
数日後に担当エージェントさんと面談をしました。
でも正直なにを話したのか覚えていないくらい、私の中では印象が薄かった。
 
他サイトのエージェントさんと相性が良かった、というのもあるのかもしれません。
 
仕事を続けながらの転職活動だったので、
複数のエージェントさんと面談する時間がなかったこともあり、
「こちらから次回面談をお願いする日程を提示するので、待っていて欲しい」と頼んで
凍結状態にしていました。
 
 この辺は個人差があるかもしれませんが、
複数のエージェントさんとやりとりしようと思うと、
かなり時間をとられます。
 
企業の紹介は、面談に基づくというよりは、
サイトに登録した属性や希望に応じて毎日メールで一覧が届く、
という感じです。
 
私が就活した6~8月
DODAでは、
 
・マスコミ(テレビ、新聞など)はほぼ取り扱いなし
・出版社は一部あり
・webディレクター系の求人は多数
 
という印象です。
メディア関係で求人をたくさんもっているのはマイナビ
という印象でしたが、
そのかわり、新卒と同じ感じであくまでサイト運営、という感じで、
職務経歴書を何度も見直してくれたり、
面接の日程に融通をきかせてくれたり、といったエージェント業務はやっていません。
マイナビ経由で応募すると、
あくまで自分で企業様とやりとりする、という感じになります。
 
 
話をもとに戻すと、
DODAそのうちメールを流し見しているうちに1か月くらい経ってしまいました。
しかし求人のパトロールは続けていたところ、応募したい企業を発見!
 
サイトを通じて機械的に応募すると2日後、エージェントさんから書類通過の連絡!
 以降そのエージェントさんが担当になりました。
 
※このエージェントさんは初回面談の方とは別の方で、キャリアカウンセラー的立場の人と、特定の企業担当の立場の人とが分かれているのかなという予想をしました。
 
 
 

④普段のエージェントさんとのやりとり

書類選考後のエージェントさんとのやりとりは、
かなり融通をきかせてもらいました。
 
具体的には…
10時から21時くらいまで対応してもらえた
・電話が主。でもこちらが出なかったらメールに案件を書いてもらえることがある
レスは早い
面接予定を企業と調整してくれる
→私は地方から上京しなければならなかったため、エージェントさんが
skypeで1次面接と2次面接+最終面接を同日開催を叶えるべく交渉してくれました。
これはほんとうにありがたかった…
 
ちょっと困った点は…
・ただ面接でなにを聞かれるか、という情報は持っていなかった
→一般的なアドバイスのみだった 
 

⑤注意点

メールの量が多い

→調整できるのかもしれませんが、面倒でそのままきたものを受け入れていました。

電話が長い

→1回で20分くらいかかることもあり、現職の休憩中に電話したときなどはドキドキしていた。

 

 

・エージェントさんに感情的な面が…

「内定辞退したら後悔しますよ」、と脅されたり、給与のことで懸念があると伝えたら「あなたの年齢の平均給与って知ってますか?」と怒り気味に言われた。

ぜいたく言うなってことだろうけど…。

そういうものだ、と思って臨めば大丈夫だと思います。

流されてはダメです!

 

他のエージェントさんの情報も

ブログで書かせてもらっているので、ぜひチェックしてみてください。

転職して1週間で感じたこと➀やっぱり新卒の会社は尊いのかも

転職して1週間。

f:id:lovepicnic123:20181010000053j:plain by Jonathan Kos-Read

黙々と、淡々と電車に乗り、会社に通いました。 まるで作業のよう。

気持ちが切れたり、緊張がMAXになるといけないので、 なるべく感情的にならないようにして。

そうしているうちに、 なんだか現実感がなくなって、 自分はいったいなにをしているんだろうと 不思議な気持ちになりました。

ただそんなふうに過ごしていても、思うことはありました。 きょうは少しだけ書いて寝ます。

1新卒で入った会社はやっぱり尊いのかも

なんていうか、中途で入ったらいまはなんとなく観察者みたいな気分。 研修で1年間来ました~みたいな。 自分がこの会社の人間という感じがあまりしない。

新卒で入った会社は、 これからここで頑張るぞ、という気持ちもあったし、 先輩たちも会社を挙げて迎えてくれた。

でも今回は、その部署の人にだけぬるっと挨拶をして、 あとはみんな持ち場に戻っていった。 だから私もなんとなく仕事らしきことをして、 人になにかを尋ねるときはすごく申し訳ない気持ちになる。

新卒として可愛がられる、という経験は本当に一度だけ。 今思い出すとちょっと鼻の奥がつーんってするような感じ。

そんなものくそくらえ、という人もいるかもしれないですが、 新卒の時「可愛がり」を受けることはすごく貴重なこと、 もう二度とないことのように、 転職したばかりの私は思います。

これから経験する人は、それを味わい尽くしておいた方がいい気がします。

➁に続く